シンポジウムレポート
令和5年度シンポジウム
2023年9月27日(水)に開催いたしました
開催概要
- 日時
- 2023年9月27日(水)
- 会場
- 東京国際フォーラム
- 登壇者
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読売巨人軍球団特別顧問、元監督
高橋 由伸氏
- 登壇企業
- 相模原市
日本理学療法士協会
ミカサ金属
開催模様
事例発表企業
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相模原市 地域と職域が連携して、働く人の健康づくりに取り組む「推進連絡会」を2008年に作った。メンバーは、労基署や商工会議所、相模原市などで、5年ごとに事業計画を策定している。主な事業は、普及啓発や出張健康教育、中小事業所の訪問など。このうち訪問の事業は、保健師や労務の専門家らのチームが事業主や従業員へアンケートなどを行い、解決策の提案、壁新聞による課題の見える化などを行っている。年に5社程度訪問し、結果をチラシで広く紹介しており、当該事業所のイメージアップにつながっている。
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日本理学療法士協会 理学療法士は、主に病院等で働いているが、近年は、地域や企業と連携して労災を減らす取り組みを進めている。例えば、小売業の従業員を対象に体力測定を行い、それに基づいて1分間体操を考案した。その結果、転倒歴のある人が、12%減った。また、会員が所属する医療・介護施設で、腰痛予防のポスター掲示や講習会の開催などを行い、達成度に応じて、金、銀メダル施設として認定している。3月には、中央労働災害防止協会の正会員になるなど労災防止に取り組む理学療法士の育成に取り組んでいる。
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ミカサ金属 体調不良を“未病状態”で発見できれば、労災を防げるのではないかと考え、アスリートの体調管理ソフト開発会社のプログラムを導入した。内容は、簡単な動作で身体機能を測定、スマホに各人ごとの運動メニューが送られてくるので、それを実践、効果測定するという流れだ。チャットでトレーナーと相談したり、月1回、直接、個別指導を受けたりできる。
アプリに毎日、自分で体調を入力するが、1日5-10分の運動でどんどん体調が良くなっていくのが目に見え、ゲーム感覚で続けられるので、楽しんでできる。
参加者の声
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「安全衛生について知りたくて参加しました。生活習慣で起きている怪我などが職場でも多いことを初めて知りました。死亡事故は もちろん、生活習慣の中でも気をつけないといけない事が沢山あることに気づかされました。(砂利採取業・建設業・製造業・電気)」
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「具体的な取り組みを知るために参加しました。自社はメンタルへのアプローチには取り組んでいたが、フィジカルへの取り組みはしていない事に気づいたので、導入に向け検討(提案)をしてみます。(福祉・複合サービス事業・サービス業(他に分類されないもの))」
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「昨年より本格的に安全衛生活動を始めたため、どの様なことを意識すれば良いか。何をすれば良いか手探り状態でした。 今回の講演で、自治体で行っている活動を利用するのも良いなと思いました。(技術サービス業・宿泊業)」