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シンポジウムレポート

令和6年度シンポジウム
2024年10月8日(火)に開催いたしました

開催概要

開催テーマ
~運動・スポーツで労働災害を減らそう~
日時
2024年10月8日(火)14時~16時
会場
ベルサール九段
(https://www.bellesalle.co.jp/shisetsu/iidabashi/bs_kudan/access/)
プログラム
【基調講演】
日常的に運動・スポーツを行うことの大切さを考える

【登壇者】
吉田 沙保里氏

元女子レスリング日本代表

吉田 沙保里氏

【コンソーシアム加盟企業の取組紹介】
花王株式会社
SOMPOひまわり生命保険株式会社
ANAホールディングス株式会社

開催模様

事例発表企業

  • 花王株式会社

    花王株式会社 店頭の美容部員の転倒災害が増えていることから、啓発動画を作った。
    まず、当事者意識を持ってもらおうと、前半5分は情報提供、後半5分はセルフチェックとトレーニングをセットにして、年3回、配信した。この結果、転倒災害が2022年の20件から23年は12件に減った。この取り組みは、昨年度、SAFEコンソーシアムの転倒災害防止部門でゴールド賞を取った。自治体や企業にも、内臓脂肪や生活習慣、歩行力の測定・分析ノウハウを提供している。私たちは、ひとり一人が自ら考え、健康づくりへの一歩を踏み出すことが大切だと考えている。

  • SOMPOひまわり生命保険株式会社

    SOMPOひまわり生命保険株式会社 社員アンケートから、運動不足とストレスが健康課題と把握した。これらの解消に加え、腰痛などの労災防止の必要性も認識し、「SOMPOひまわり体操」を制作した。
    「首肩ほぐし」など10の動きを計3分。ゴルフの動きなども取り入れ、立位と座位の両方の動きを紹介。業務の合間や会議冒頭などにも活用できるようにした。
    社員から「ちょうどよい運動になった」などの声が届いており、運動を習慣化した人の割合が7.8ポイント増えた。転倒・腰痛予防セミナーの開催、健康増進アプリの開発なども行なっており、自身の体を知ることが、行動変容につながればと期待している。

  • ANAホールディングス株式会社

    ANAホールディングス株式会社 パイロット、客室乗務員など色々な職種の社員がおり、整備士には高所作業に起因する事故の恐れがあるんなど、仕事によって留意する点が違う。それらを考慮して、三つの視点から動画を作った。
    まず、「仕事前」の「ANAグループ体操」。準備運動としてストレッチなどで構成し、海外スタッフ向け英語版も作った。二つ目が「仕事中」。空港や機内で働く際の動きに応じて、正しい体の使い方を指導している。三つ目は「仕事後」。各職種の業務特性に合わせた、ケガ予防の運動やストレッチを紹介しており、客室乗務員がステイ先などでも、携帯端末で活用できるようにしている。

参加者の声

  • 「自社でも転倒、腰痛といった身体機能の低下による労災事故が増えており、他社の取組みで自社に活かせるヒントがあればと参加いたしました。「セルフチェック」「運動リテラシー」「定着させるための取組み」は特に参考になりました。(卸売業・小売業)

  • 「工事現場には高齢者も多く働いているので、若い職人さんとは別に、高齢者向けの教育をする必要もあると再認識できました。他業種における高齢者向けの取組みを積極的に取り組んでいくと同時に、建設業の取組みをこちらからも発信していきたいと考えています。(建設業)

  • 「健康経営と謳われるようになっているため、先進的な取り組みとして取り上げられる企業の在り方をリサーチするために参加いたしました。弊社(スポーツクラブ運営会社)として健康経営に貢献できることがあるように感じたので、もっと外に目を向けて社会に貢献していきたいと思います。(生活関連サービス業・娯楽業)